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自由研究でわかりやすいグラフを描こう!

自由研究でとったデータを、わかりやすいグラフにしてみましょう。
数字が並んでいる表だけではわからない事実が、グラフにして初めてわかります。
逆に考えると、いい自由研究をするためには、わかりやすいグラフを描かないと何も発見することができません。

方眼紙を用意してグラフを描いてみましょう。
方眼紙は、文房具屋さんに売っています。家にパソコンがある人は、インターネットからダウンロードして、プリンターで印刷することもできます。
検索画面で「 方眼紙 フリー 」と検索してみて下さい。
※学校で表計算ソフト(Excelなど)の使い方を習った人は、それを使ってグラフを描いても大丈夫です。

表1のような家族の体重のデータをグラフにする場合は、どんなグラフを描くといいのでしょうか?
表の数字だけをみていても、家族の体重の違いがわかりにくいですね。
早速、グラフを描いてみましょう!

比べたいデータの種類が多い場合は、棒グラフが向いています。
ちょうど、背の高さを比べるように、データの比較をすることができます。
棒グラフが向いているデータの例
※ 場所の変えて育てた植物の高さの比較
※ 場所の違いによる水中のプランクトンの数の比較
※ 保温の方法を変えたときの1時間後の水の温度の比較
※ 日なたと日陰で育てた朝顔の種の数の違い

次は、一つの種類のデータが連続して変化していくようなデータをグラフにするには、どんなグラフがいいのでしょうか?
表2は、お母さんの1年間の体重の記録です。このデータは、1年の間、つづけて記録を続けたデータですので、とても色々なことがわかるはずです。
ですが、表の数字だけでは、よくわかりませんね?
早速グラフを描いてみましょう!

つづけて記録をとり続けたデータの変化などを表すには、折れ線グラフが向いています。
時間がたつにつれて出てくる変化など、連続して観測した値を比較する場合には、折れ線グラフが便利です。
グラフを描いてみると、お母さんの1年間の体重変化のリズムがわかりますね。
秋から冬にかけて、美味しいものをしっかり食べるためのダイエット?
折れ線グラフを描くとわかりやすいデータの例は、
※ 毎朝8時に測定した植物の高さの変化
※ 100℃のお湯の温度をコップに入れて5分ごとに測定したときの水温の変化
※ 晴れた日の締め切った車のダッシュボードの表面の温度を5分ごとに測定した結果
などがあります。参考にしてみて下さい。

グラフを描く大事なポイントは、データがなんのデータなのかを、すぐにわかるように描くことです。
※ グラフの軸の名前や単位
※ 目盛の数字の大きさ
※ くっきりと描かれた目盛線
※ 本文を読まなくても何のグラフかわかるように書かれた説明文
折れ線グラフの場合は、値をとった点のまわりに、マーカーという図形を描いて、値の変化が明確にわかるようにします。
折れ線の場合、点だけですと線が重なってしまって、値がみえなくなってしまう時があります。
形は、○、△、□、◇などを用いて、中を塗りつぶしたり、空白のままにしたりすることで、折れ線を重ねて描く場合でも点が区別できるようにします。
今回は、棒グラフと折れ線グラフのみを取り上げましたが、自由研究で最も使うグラフですので、どうすれば見やすく、わかりやすくなるのか工夫してグラフを描いてみて下さい。